フランスパリの凱旋門は、パリ観光の定番スポットである。
この凱旋門はナポレオン・ポナパルトがアウステルリッツの戦いでオーストリア・ロシア連合軍に勝利した記念に1806年建設を命じたものである。
彼はローマ遠征時に目にしたコンスタンティヌスの凱旋門に強い感銘を受け、いつかパリにも凱旋門を建てたいと切望していたからだ。
しかし、その完成には30年もの月日を要した為、皮肉なことに彼が凱旋門を始めて通ったのは、彼の埋葬時のことであった。
シャルグランが設計し、壁面にはリュードが製作した義勇兵の像が彫られている。
高さ50m幅45mを誇るこの門は、第二次大戦時にはナチスドイツがパリを占領した際に凱旋するという皮肉な歴史も残されている。
数々の愚かな戦いを見守り続けてきたこの門の下にはひっそりと記念碑が佇んでいる。
厳粛で荘厳な彫刻が施されたそれには、フランスの戦争の歴史が綴られ、戦死した数多くの兵士の名が刻まれている。
献花台には絶えず火がともされ、死者達の魂を慰め続けている。
毎年7月14日には革命記念日のパレードも行われるこの凱旋門は、フランスの観光ばかりのみならず歴史にも深く関わっている建造物なのである。
凱旋門は展望台としても利用する事ができ、エレベーターの他に14階分の階段を歩く事も出来る。展望台の中にはショップなどもあり、お土産などが売られている。
かつては凱旋門から5つの通りが放射線状に延びており、その形状がエトワール(星)のように見えたことから、エトワール凱旋門という別称もある。
今では通りは12本に増え、大きなロータリー交差点となっている。
夜には美しくライトアップされる荘厳な凱旋門はパリの歴史を象徴する一番の思い出となることだろう。
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