オペラ駅から徒歩5分ほどの場所にあり、王宮前のオリエンテ広場の右側に立っている修道院である。フェリペ3世の妃マルガリータによって1611年に創建された聖アウグスチノ修道会の女子修道院である。王家の女性たちが修道女となって暮らしていたことから、スペインの歴代の国王から贈られた絵画や彫刻を多数コレクションしている。
マドリードの観光名所としてはさほど有名ではないが、王宮からも近いので、一緒に訪れたい観光名所である。外観はさほど派手な印象はないが、内部は厳かで荘厳な雰囲気のある修道院である。
建物の設計を行ったのは修道士でもあったアルベルド・デ・ラ・マドレ・デ・デウスであり、修道院の一部が美術館となっており、特に17世紀のマドリード派の絵画は見事である。
また納骨堂には1500点以上もの聖遺物が展示されているが、中でも注目すべきはまた聖ヤヌアリウスの血や3世紀の殉教者の聖パンテレイモンの血である。この血は一年に一度液化するといわれる言い伝えがあり、毎年7月27日に起きる奇跡を見るべく多くの人たちが観光に訪れる場所である。
その他修道院内部には歴代のスペイン王の家族の肖像画が並べられていたり、フランシスコ・バイエウによる天井のフレスコ画などとても見応えがある。
この修道院は俗世界とは関わりを持たないようにというコンセプトのもと、造られたものであるが、現在では国の管理下に置かれ、1965年後からその一部が公開されている。
修道院内部の撮影は禁じられており、入館は45分のスペイン語カイド付きツアーのみとなっており、一人7ユーロであり、月曜日は休館となっている。
大きいバックを内部に持ちこみができないため、1ユーロのコインロッカーに預ける仕組みとなっている。エンカルナシオン修道院は他のマドリードの観光地に比べると人が少ないためゆっくりと鑑賞することができるのも魅力的である。
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