英検1級2次試験 徹底攻略! 国際線クルーのおすすめ

タイトル

次に、A「広い範囲の話題に対応できる『一般論』を暗記しておく」について。

質疑応答で何が聞かれるか分からない、と言っても、選択したトピックのジャンルにある程度関連したものが質問される。

環境の問題について話しているときに、「そう言えば、昨日の晩ご飯は何を食べましたか?」などという全く関連のないことが尋ねられることはないのだ。

英検1級の2次試験で出題された過去問を分類すると、ざっくり言って社会問題、科学、政治、環境、経済、世界情勢、メディアの7つに分かれる。

トピックは5つのうちから1つを選ぶことができるので、これら7ジャンル全てに備えておく必要はなく、自分の得意分野について2分野ほど準備しておけばよい。

例えば、「環境」なら、2009年に「大都市がもっと環境に考慮することは可能か」というトピックが出題されている。

ここで想定される質問は、

A.「大都市の住民が環境に対してできることは何か」

B.「環境破壊を防ぐために、人口の集中は避けるべきか」

C.「どのような技術が開発されれば、大都市がより環境に優しくなれるか」

といったところだろう。


質問そのものに対する答えは、その場で臨機応変に考えなければならない。

そうでないと、「質問を理解してそれに対応する回答をしておらず、コミニュケーションが成立していない」と見なされるからだ。

しかし、それは「一般論」で補強して、ある程度の長さに膨らませることができる。


例えば、環境についての一般論は、

環境は一度破壊されてしまうと、回復させるのに大変な労力とコストが必要だ。将来世代に対する責任という意味においても、私たちの世代ができることはやっておく義務があるだろう。

といったものが考えられる。

こういったフレーズを何パターンか暗記してストックしておき、その場で考えた答えに足すのである。


上記の3つの質問を例にとると、

A.「大都市の住民が環境に対してできることは何か」

「日々の生活で出るゴミは、適切に分別すれば資源となるが、そのまま捨てれば環境を害する場合すらある。環境は一度破壊されてしまうと、回復させるのに大変な労力とコストが必要だ。将来世代に対する責任という意味においても、私たちの世代ができることはやっておく義務があるだろう。


B.「環境破壊を防ぐために、人口の集中は避けるべきか」

「経済性や利便性の観点から、環境破壊を防ぐためだけに人口の集中を避けることは難しい。しかし逆に、大都市において重点的に環境保護に予算を割けば効果は高いだろう。環境は一度破壊されてしまうと、回復させるのに大変な労力とコストが必要だ。将来世代に対する責任という意味においても、私たちの世代ができることはやっておく義務があるだろう。


C.「どのような技術が開発されれば、大都市がより環境に優しくなれるか」

「自然エネルギー利用の技術がより発展すれば、大都市から発生する二酸化炭素や有害物質を減らすことができる。自然エネルギーが未だ高コストなのは事実だ。しかし、環境は一度破壊されてしまうと、回復させるのに大変な労力とコストが必要だ。将来世代に対する責任という意味においても、私たちの世代ができることはやっておく義務があるだろう。


上記の例のように、「一般論」というのはそのジャンルの話なら、大抵の話の後に特に不自然さなくつなげることができる。

また、この「一般論」をあらかじめ用意して文法をチェックし、発音を練習しておくことによって、その場で考えた部分に多少のミスがあっても、全体としてはミスの少ない印象となるのである。

また、この「一般論」の部分で多少高等な構文でも入れておけば、その場で考えた表現が簡単なものでも、全体としてはそれなりのレベルで話しているように聞こえるのである。

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