英検1級2次試験 徹底攻略! 国際線クルーのおすすめ

タイトル

2011年の第1回の英検1級2次試験のトピックを例に挙げて、「スピーチの雛形」の使い方を説明する。

以下が、この回の5つのトピックのうちの2つだ。

@Agree or disagree : The sciences are more important than the arts in today’s society.

是か非か:現代社会において科学は芸術よりも重要である

ACan violence ever be justified in support of a political cause?

政治的主張を支持するために暴力が正当化される場合があり得るか

論理の展開としては、以下のように抽象論と具体論をつなげる。


A.社会情勢の変化により、トピックに関する状況が変わってきた

「まず初めに、社会は大きく変わってきています。過去の常識や経験が常に現代社会に適用できるとは限りません。社会の変化に応じて、私たちは考え方を変える必要があります。」(理由その1 抽象論部分)

@のトピック

「社会にインターネットがなかったとき、芸術は美しさや感情、エンターテイメントを表現する重要な役割を果たしていました。しかし、現代社会においては、自然の美しさや戦争の悲しさなど、インターネットを通じて色々なものを見ることができます。芸術はもはやそれらを表現する唯一の手段ではなくなったのです。」

Aのトピック

「日本の歴史を振り返ってみれば、暴力・軍事力によって政治的主張がなされ、それが正当なものとされていることもありました。幕末の新政府による幕府への攻撃などはその例です。しかしながら、その時代は政治に民意が反映されるシステムがなかったことに留意しなくてはいけません。」


B.トピックに明確な答えがなく、賛否両論がある

「次に、この問題は賛否両論あるものであり、全ての人が同じ意見に同意することはないと思います。それぞれの人にはそれぞれの立場や経験があります。異なる視点からの意見を無視するのではなく、それを踏まえて結論を出すことは大切なことです。」(理由その2 抽象論部分)

@のトピック

「芸術を楽しんでいる人々がいるのは事実です。しかし、科学は社会に対してはるかに貢献しています。私たちは農業技術のおかげで飢えなくてよいし、医療技術によって救われています。」

Aのトピック

「平和的な政治活動だけで、現状が中々変えられないのは事実です。しかし、暴力・軍事的な政治的主張のために失われるであろう命を考えれば、まずは国民の一人ひとりが投票など民主主義のルールに基づいた地道な行動により、よりよい社会を目指すべきです。」


抽象論部分から具体論部分を導くコツは、

「このトピックに関して、時代が変わるにつれてどのような変化があったか?(理由その1)」

「このトピックに関して、どのような賛成・反対の意見があるだろうか?(理由その2)」

ということを考えることである。

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