大連賓館は1914年に開業した大連ヤマトホテルの建物をそのまま使用している歴史の重みを感じさせるホテルである。このホテル自体が観光スポットといってよいだろう。
大連ヤマトホテルは日本統治時代に南満州株式会社(満鉄)が展開していた高級ホテルチェーンであった。当時大連は日本から満州への玄関口であり、欧米列強の一流ホテルに負けない格式として開業した。
大連市の中心の中山広場にあり、周囲には同じく日本統治時代の重厚感のある歴史的な建物が並ぶ。
築100年程度経過しているので、建物はあちこち老朽化が進んでおり、現在は3つ星ホテルとなっている。こぎれいで快適なホテルライフを送りたいのならお勧めしない。
しかし、静かに歴史と時の流れを感じたいならば一度は泊まってみたいホテルである。老朽化を反映してか、価格は大連の一流ホテルと比べるとかなり安い。
ホテルのフロントはビジネスホテルのようなこじんまりとしたものである。日本語の話せる中国人スタッフもいるようである。
部屋は広く天井が高い造りなのは当時の様式なのだろうか。部屋の掃除は雑な印象である。絨毯が汚れていたり、電気ポットが錆びていたり、と建物だけでなく内装も古い。
暖房は夜のみである。部屋のテレビではNHKが視聴できる。バスローブ、ティッシュは部屋にない。
ミニバーはないが、冷蔵庫に有料の飲物が置いてある。朝食はお粥と揚げパンと惣菜など、レトロな感じ。
シャワーは固定式ではないので使いやすい。湯量は問題ないが、湯温は若干がぬるい。アメニティ類はしっかりしている。
ロビーには開業当時の食器やランプ、当時の写真などが展示されている。また、ラストエンペラーの溥儀、李香蘭が泊まった部屋に1,5000円程度で泊まることができる。
歴史中心の観光旅行で大連市を訪れるなら、おすすめのホテルである。
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