スペインのレストラン

「ボティン Botin」

マドリードには世界最古のレストランとしてギネスに認定されているレストランがある。それが、ここボティンだ。マヨール広場近くにあるこのレストランは1725年に営業がスタートした。

最初は居酒屋との兼業という形での営業だったようだ。当時まだ日本は鎖国体制中の江戸時代である事を考えるとその歴史の長さが伺えるだろう。お店の外観は比較的新しく見え、300年弱続いている店には見えないかもしれないが、店頭にあるギネスレコードにはしっかりと最古のレストランである旨が記載されている。

店内に入ると、外観とは違い、長年使われ続けているインテリアや天井から歴史を感じる事ができると思う。ここのレストランには1階席と2階席そして地下席がある。どの席も良いのだが、個人的には地下席をおすすめしたい。

地下は少し暗いという欠点があるが、日本ではなかなか体験できない空間と言える。早い時間帯には埋まってしまう席なので、地下席が希望であれば早く訪れる必要がある。

このレストランの名物料理といえば、子豚、子羊の丸焼きだ。長年使われた窯で焼かれた肉や表面はパリっとしながらも中はジューシーだ。さっぱりとした味付けはいくらでも食べられると評判だ。

丸焼きの他にもマドリード地方の野菜を使ったガスパチョや各種アルコールもあり、楽しいひと時を過ごす事ができる。

気になる接客についてだが、予約時間を間違えて訪れた人に対して柔軟に対応し、すぐに席に案内するなどという機転の利いた対応をしてくれる事も長く続く理由の一つかもしれない。

他のレストランに比べると多少値は張るかもしれないが、世界最古のレストランであるという話題性、味、サービスを考慮すると決して高すぎるという訳ではない。レストラン周りは夜になれば薄暗いので、ホテルからタクシーで行くのがよいだろう。

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