スペインの観光スポット

「ローマ水道橋(Segovia Aqueduct)」

ローマ水道橋があるセゴビアは、古代ローマ時代にはすでに都市として栄えていた場所であり、15世紀に入り黄金時代を迎えると興隆期を迎えた都市である。

たくさんの世界遺産を保有するスペインの中でも、この旧市街地が色濃く残されたセゴビアの美しい町並みは圧巻であり、その街のシンボルとして親しまれているのがこのローマ水道橋である。セゴビアの街はスペインの首都マドリードから電車で30分ほどの距離にあり、ぜひ足を延ばして訪れたい観光スポットである。

このローマ水道橋は１世紀頃に建設が開始されたと推測されてされ、保存状態がよいことから当時の面影をしっかり感じることができる。この橋は全長728メートル、一番高い高さは28.5メートルにも及び、2段のアーチになってセゴビアの街を横切っており、その姿は圧巻そのものである。

約2000年前の姿が現在まで続いており、まさにローマ帝国の繁栄を今に伝えるスペインの歴史を象徴する歴史的建造物である。

このローマ水道橋は、まだ水道管が通されていなかった100年ほど前までは実際に使われていたものである。接着剤を使わずに20,400個の石のみでできたものであり、その石を運搬したり、積み上げたりするために付けた穴がしっかりと刻まれている。

ローマ水道橋自体を上ったり歩くことはできないが、近くにインフォーメーションセンターがあり、この脇の階段を上っていくができる。

そこから見える景色は、セゴビアの街並みとローマ水道橋のアーチの迫力をより身近に感じることができ、スペイン最大といわれる橋のスケールを肌で感じることができる観光スポットである。

またローマ水道橋近くにはたくさんのレストランやカフェなどがあるので、ローマ水道橋の景色を楽しみながら観光の休憩に利用するのも、ここセゴビアの街ならではの醍醐味である。ローマ水道橋は橋の下から眺めたり、橋の両端や、階段からなど色々な角度から写真を撮ることができるのでとてもおすすめである。

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