スペインの観光スポット

「カタルーニャ美術館(Museu Nacional d'Art de Catalunya)」

モンジュイックの丘の麓のスペイン広場に宮殿のようなヨーロッパ建築を思わせる建物がここカタルーニャ美術館である。スペイン広場からは徒歩15分ほどでアクセスができ、この美術館の名前の通り、スペインのカタルーニャ地方の芸術作品が多数コレクションされている美術館である。

モンジュイック国立宮殿という1929年の万博の際に造られたもので、1934年に美術館となり、歴史的にもとても古い美術館である。

この美術館はロマネスク美術品の宝庫であり、ロマネスク時代から20世紀にわたるあらゆる種類の作品が展示されている。特にタウイ村の教会から移送してきた壁画「全能のキリスト」は必見である。

ロマネスク様式だけでなく、ゴシック、ルネッサンス、バロック、モダンなどの数々のコレクションが並び、特にゴシックはエルグレコ、ルーベンス、ベラスケスなど巨匠とよばれた芸術家たちの作品も多数展示されている。

また絵画だけではなく、ポスターやコインに至るまで2,250,000点もの作品がコレクションされており、一日かけてゆっくり鑑賞したい見応えのある美術館である。美術館を出て丘から見下ろすバルセロナの街並みも一際美しく、モンジュイックの丘とともに時間をかけてゆっくり観光するのがおすすめである。

とにかく巨大な美術館で、建物は4棟から構成されているので、インフォメーションセンターで見たい作品をしぼって鑑賞するのがおすすめである。

コンピュータを使用したCG説明など、近代的な設備が整っているものの、あまり休憩用の椅子がないのが少々難点であり、ある程度の体力も必要である。入場料は約10ユーロであるが、とても見応えがあるためコストパフォーマンスが高い。

モンジュイックの丘と一緒に観光する場合には、美術館で体力が必要なため、先に美術館を見学するのがおすすめである。また周辺にはアンケートといって近寄ってくる人がいる場合があるが、スリが目的なので注意して観光するようにしたい。

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