長い歳月をかけて修復を果たし、2011年5月に再オープンした、アントニオ・ガウディの初期の代表作品であるのがグエル邸であり、現在ではユネスコの世界遺産にも登録がされている。
約7年間もの間修復工事をしていたため、せっかく観光に来てもみられなかったことも多いが、待望のオープンとあって常に人気の観光名所として親しまれている。バルセロナのラバル地区に位置しており、最寄りの地下鉄駅は3号線リセウ駅である。
ランブラス通りから脇道に入って、50メートルほど先にあり着工されたのは1888年と今から100年以上も前のことである。グエル邸は生涯にわたってガウディを支援したといわれるグエル氏の依頼によって、家ではなく宮殿を造るというコンセプトのもとに完成したものである。
本来はグエル氏の別邸として建築されたが、この住宅を大変気に入ったことから本館として利用されることになった。
グエル邸の内部は重厚な装飾の中パイプオルガンが鳴り響いて、高い天井のドームはどこかクラシカルで往時の時代の面影を今に伝えている。内装はアラビア様式とムデハル様式がふんだんに取り入れられており、大理石が内外全面に利用され重厚な雰囲気がある。
個人邸宅とは思えないほどの豪華な造りは、地下の馬小屋から屋上の煙突など至るところにガウディの技術力を感じることができる。
館内は音声ガイドに従って館内を巡るようになっており、入場料は約10ユーロでオーディオは日本語にも対応しており、入場料にも含まれている。夜はライトアップされていないが、2階の中央サロンや3階の寝室の場所などに明かりがついている様子が中から漏れてきてとても美しい。
また他のガウディの観光地と比べると知名度は低いため、さほど混雑しておらずゆっくり鑑賞できるのも魅力的である。また同じガウディの作品であっても部屋の内部や、屋上の煙突の形状もカサ・ミラやカサ・バトリョのそれらと少し異なり、違ったよさを楽しむことができる。
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