スペインの観光スポット

「ヘネラリフェ(Generalife)」

ヘネラリフェは、スペインのグラナダに位置する14世紀に整備された夏の離宮を中心とした庭園であり、アルハンブラ宮殿の北に位置している。アルハンブラ宮殿からは歩いて20分ほどかかる場所に位置している。

現在の姿になったのは、1931年から約20年かけて行われた補修作業によるものであり、アルハンブラ宮殿と一緒に観光を楽しみたいスポットである。

ヘネラリフェは「水の宮殿」といわれるだけあり、噴水、池、水路など涼しげな光景がとても印象的であり、周囲の植物とのコラボレーションが格別に美しい光景となっている。

園内の歩道は、伝統的なグラナダの様式のモザイク歩道であり、白色の石はグラナダを流れるダーロ川から集められたもので作られている。庭園はとても丁寧に手入れがされており、バラ園にある緑のアーチや綺麗に切り込まれた植木などが、青い空と見事に融合しており、スペインのオアシスを感じることができる。

一番のハイライトとなっているアセキアの中庭は、周囲の細長い池を囲むように花壇、噴水、柱廊が設けられ、上手く外からの風を通す構造となっており、美しさだけではなく創意工夫を見ることができる。

このアセキアの中庭は、アンダルシア地方におけるイスラム建築の中でももっとも保存状態のよいものといわれている。

ヘネラリフェでは、特に初夏のバラや秋の紅葉のシーズンなどは一層美しい風景を楽しむことできる。またヘネラリフェは高台に位置しているころから、アルハンブラ宮殿やアルバイシンの街並みを見下ろすことができるのも魅力的である。

アルハンブラ宮殿から少し離れた距離にあるため、観光客も比較的少なくゆっくりと散歩も兼ねて楽しむことができる。ただし園内は高低差もありかなり歩くので、サンダルよりスニーカーがおすすめであり、夏場などには日焼け対策もしっかりするようにしたい。

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