スペインの観光スポット 国際線クルーのおすすめ!スペイン旅行

スペインの観光スポット

「救済病院(Hospital De La Santa Caridad)」

スペインの観光スポット セビリア旧市街地の繁華街よりちょっと外れた住宅街の中に、セビリアで最も美しく優雅な教会を持つ建物が救済病院である。有名な放蕩児であるドン・フアンのモデルとされるセビリアの貴族、ミゲル・マニャーラが17世紀半ばに建てた病院である。

当時のスペインは、たくさんの人たちが貧しさに飢えに苦しみ、道で死んでいた悲惨な状況が続いていた。そんな貧しい人たちや、身寄りのない人達を救うべく造られたのが救済病院である。現在、救済病院はセビリアの老人ホームとして、また貧しい人達を助ける場所としても活用されている。

スペインの観光スポット この救済病院はセビリアの建築家であるペドロ・サンチェス・ファルコネテによって設計され、病院内の付属の教会の入り口の正面は、セビリアのバロック様式が施されている。

これはムリーリョがタイルにて装飾した作品で、スペインの青い空によく映えている。この教会はこのように17世紀のスペインを代表する人達の作品が多数見ることができるのも、その特色の一つである。教会とは思えないほどの煌びやかな芸術作品は、セビリアの芸術を伝える大切な観光スポットでもある。

スペインの観光スポット 教会に入った瞬間に、目に入ってくるもの見事な芸術品の主なものには、ムリーリョの作品である。「ハンガリーの聖イサベル(Santa Isabel de Hungria curando a los tinosos)」 と「岩山から水を噴出させるモーセ(Moises hace brotar agua de la roca)」であり、心温まる絵がその特色にある。

一方、バルデス・レアルの作品には骸骨が描かれていたりと、残虐でおどろおどろしい作品が多く見受けられる。

スペインの観光スポット ここで天井の方には見事なフレスコ画が描かれた丸天井を見ることができる。天井にもバルデス・レアルの作品があり、天井の中央の丸い部分は8つに分かれており、キリストの受難にまつわる8つの道具であるいばらの冠、梯子などを持った天使が描かれている。

丸い部分の外側の4隅には、福音書に出てくる使徒であるマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネが描かれている。現在では当時のスペインの雑踏とは異なる様子を見せて、教会には当時のスペインの巨匠たちの芸術を今に伝え、静寂さのみが残っている神秘的な空間といえる。

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