スペインの観光スポット

「マカレナ教会(Basilica de la Macarena)」

セビリアの中心部から少し離れたところにあり、マカレナ地区は旧市街北部に位置しており、カテドラルの周辺からであれば徒歩で15分ほどの場所である。セビリアで最も古い教会といわれているのが、ここマカレナ教会である。

グアダルキビール川沿いからレソラナ通りを城壁に向かって歩いていくと、黄色の教会が見えてくる。ここがマカレナ教会であり近隣の建物も黄色となっており、統一感のある景色がその特徴にある。

マカレナ教会のマリア像はスペイン人から大変人気が高く、スペインの熱心なマリア信仰がうかがえる。このマリア像は希望の聖母「ラ・エスペランサ」とよばれ、涙を流したマリア像として知られ女性の憧れである。

マリア像は煌びやかで豪華絢爛な印象で、日本とは異なる雰囲気もまたスペインらしい繊細な芸術が施されている。マリア像からは大粒の涙が3滴光っており、何かを訴えかけるような表情がとても神々しい。

セビリアで毎年春に開催されるお祭り、セマナサンタ（聖週間）では、このマリア像が神輿に担がれてセビリアの町を巡る。マカレナ教会には宝物殿も併設されており、ぜひ一緒に観光するにもおすすめである。

この宝物殿には、この教会に奉られている3体の像（マカレナの希望の聖母、ロサリオの聖母、裁きを受けるキリスト）のそれぞれの神輿や、このお祭りのときに使用される衣装なども展示されている。セビリアでは、そんなマリアのような女性に育ってほしいと願うことから、マカレアと女の子に名づけることも多い。

教会は1949年に完成した新バロック様式で外観は比較的新しい印象であるが、教会内部は美しく荘厳であり、天井なども豪華である。

教会は無料で見学することができ、宝物殿に入場料6ユーロである。またさほど観光客も多くはないので、ゆっくりと見学することができ、スペインの代表的なマリア像とともにその豪華な教会の神秘的な空間を楽しむことができる。

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