スペインの観光スポット

「アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区(University and Historic Precinct of Alcala de Henares )」

スペインの首都マドリードの東30 キロ郊外にあるアルカラ・デ・エナレスという大学の町であり、1998年にはユネスコの世界遺産にも登録されている。マドリードからはアトーチャ駅から電車で40分ほどのところであり、バスでも50分ほどでアクセスができる。

マドリードから少し離れていることもあり、観光客もさほど多くはないのでのんびりと観光を楽しむことができるのもまた魅力的である。緑も多く自然豊かな場所でもあり、のどかなスペインの風景を楽しむことができる。

この街は15世紀末には衰退していたが、16世紀はじめに大学の町として整備されてから、活気づき発展を遂げた町である。

1547年に生誕したドン・キホーテの作者セルバンテスの生家はこの町のシンボルでもあり、町の中心の広場はセルバンテス広場と名づけられている。ここを学園都市として発展させていくのにあって大いに貢献したのが、スネロス枢機卿である。

1508年にサン・イルデフォンソ学院を開講し、町の中に25の大学をつくり、特に語学教育に力をいれていた。アルカラ大学はスペインの名門として、ヨーロッパ各地を影響を与え、たくさんの文豪や著名人たちを輩出している。

パラドールは2ヶ所あり、17世紀の修道院を利用したホテルと、16世紀の学生寮を利用したレストランだけのパラドールがある。その他サン・ディエゴ修道院も見どころであり、修道女が作るアルカラ名物のアーモンド菓子はスペインのお土産にもおすすめである。

また町の中にはたくさんのコウノトリが優雅に空を舞っている姿もまた圧巻である。英語のガイド付きツアーもあり約5ユーロで、解説を聞きながら見学を楽しむこともできる。

マドリードから半日あればアクセスでき、あまり観光地としては有名ではないものの、スペインの歴史的建造物とは異なるよさがあるので、時間があれば足を運んでみたい観光地である。

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