スペインのお土産

「セビリア焼き」

8世紀ごろから現代に伝わるスペインの伝統陶芸であり、製法は日本の縄文式土器を造る行程と少し似ている部分がある。素焼の皿に熟練した職人が一枚一枚手描きでデザインを施し、そのデザインの間の細い隙間に高価なエナメルを水に溶き、ラバの鬣にしみ込ませてそれを絞り出したもので文様を描くという技法である。

そして1000度以上の窯で一昼夜焼成し、さらに絵皿の縁には絢爛豪華なゴールドを塗って焼くという色鮮やかなクエルダセカ技法による色彩豊かな焼き物である。表面に凹凸があるのが、セビリア焼きの特徴であり、アートなデザインやかわいらしいデザインまで様々ある。

セビリア焼きのデザインにはカラフルなものとブルーと白を基調としたものと主に二つに分けられる。

特にカラフルなデザインの多くには花模様の壁掛けや時計などが多く、スペインらしいお土産としてもインテリアにもおすすめのである。各国の王族の特注品も手がけるとされるセビリア焼きは、世界中に愛好者をもつ逸品である。

セビリア焼きは日本では置き時計として販売されていることが多いが、本場スペインでは食器や小物入れなどその種類も豊富である。

一つ一つが丁寧な手作りであるので、お店によってデザインや種類も異なるので、色々と巡ってみるのもおすすめである。

セビリアのサンタ・クルス街のお土産屋にはこのセビリア焼きがたくさん陳列されている。セビリア焼きのタイルも一枚から購入することができ、いかにもスペインらしい繊細なデザインは、明るい色使いがインテリアとしてアクセントなる。

またセビリア焼きは日本での流通はまださほどないことから、日本でも購入はできるもののデザインなどが限定されていることが多く、品薄なことも多い。本場スペインの方がリーズナブルな価格で購入でき、スペインのお土産としても最適である。

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