香港の観光スポット

「天后廟(Tin Hau Temple)」

天后廟は香港の至るところに建立されている、海と漁師の女神である天后を祀っている中華寺院である。中でも香港の中心部にあり比較的アクセスがしやすい観光スポットとして知られているのが、MTR油麻地駅近くにある天后廟である。

天后廟周辺はナイトマーケットの男人街も近いことから、一緒に観光を楽しむのもとてもおすすめである。だれでも無料で観光をすることができるので、時間が空いたときにもふらりと立ち寄ってみるのもおすすめである。

ここの天后廟は1865年に建立されたものの、1874年に自然災害により倒壊してしまい、新しく建立されたのは1890年、それから約100年以上もの間、香港の人たちから厚い信仰を集めている場所である。

ここの天后廟は、天后古廟、観音楼社壇、観音古廟、城隍廟、書院と5つの廟から構成されている。香港の寺院らしくカラフルで派手な色遣いがとても印象的であり、日本の寺院とは少し異なる雰囲気を味わうことができる。

敷地の中にはたくさんの大きな線香が吊るされており、その光景はとても圧巻である。この線香は人々の願掛けを担って神様に奉納されたものであり、その巨大な大きさ故に燃え尽きるのには一週間ほどの時間がかかるといわれている。

この線香はHKD180で販売されており、観光客でも購入することができ、長い時間をかけて願掛けをするからこそ、御利益をいただけそうな雰囲気が人気となっている。

また夜になると天后廟全体がライトアップされて、どこかエキゾチックな雰囲気を感じることができる。また天后廟の前にはガジュマルなどの古木がたくさんあり、市民の憩いの場としても親しまれている。

中国式将棋の盤が掘られた石造りのテーブルで、地元香港の人たちが将棋をしている光景を見ることができ、香港のローカルな雰囲気を感じることができるのも、ここ天后廟のよさでもある。

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