英検1級の2次試験で測られるのは、「英語で意見を伝える能力」だ。
この「英語で意見を伝える能力」というのは、「英語自体の能力」と「意見を伝える能力」に分解される。
英語自体の能力が高くても、意見がうまく伝えられなければ評価は低くなり、不合格となる。
逆に、日本語で意見を伝える能力が高くても、それを英語で表現できなければ不合格となるのもまた真実だ。
2次試験というと、多くの受験者は「英語自体の能力」だけに焦点を当てがちだ。
しかし、「英語自体の能力」というのは、向上させるのに多くの時間と地道な労力が必要となる。
1次試験をめでたく通過し、2次試験を受けようとするとき、時間はわずか1ヶ月程度しかない。
はっきり言って、1ヶ月毎日8時間勉強したとしても、英語自体の能力を大幅に向上させることは困難である。
一方、「意見を伝える能力」の方は、短期間の練習で大幅に改善することができる。
なぜなら、多くの日本人は学校でも社会人でも、まともに「意見を伝える能力」の向上に取り組む機会をほとんど持たないからである。
この部分はポイントを抑えた短期間の練習によって、他の受験生と大きく差を付けることができる。
具体的には、「論理的な構成のポイントを抑えたスピーチをする」ということであり、その際に「スピーチの雛形」を暗記し、スラスラと暗唱できるように練習しておくことである。
もちろん、「英語自体の能力」の向上に地道に取り組むことは重要だ。
しかしながら、限られた時間と労力を投入する上で、「意見を伝える能力」の練習に優先順位を置くべきなのは、明らかだろう。
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