台北の観光スポット

「士林官邸」

MRT士林駅から活気溢れる士林夜市と反対側の方へ5分ほどの歩いていくと、とても美しい庭園ありこれが士林官邸である。士林官邸は、かつては1950年に台湾の初代総統、蒋介石と夫人の宋美齢が住んだ屋敷であった場所であり、蒋介石が亡くなるまでの26年間住居としていた場所である。

その後1996年まで官邸として使用され、当時の台北市長が庭園を一般開放するまでは「秘密の花園」として知られていた場所である。現在では台湾を代表する花の名所として知られており、多くの観光客が訪れる場所である。

士林官邸の広大な敷地にはたくさんの緑があり、庭園や植栽、草木の手入れがとても丁寧になされており、開放的な空間となっている。美しい花園はヨーロッパ風のロマンチックな雰囲気が漂い、まさに台湾のオアシスを思わせる。

園内には椰子の並木道、果樹園、中国風の庭園、バラ園、温室などがあり、台北の賑やかな喧騒を離れて、のんびりと過ごすことができる観光スポットである。特に背後に広がる美しい七星山の風景を楽しむことができ、カップルのデートコースとしても人気が高い場所である。

士林官邸の部屋にはチャイナ風の高価な調度品が配されており、宋夫人直筆の絵がそれぞれの部屋に飾られており、夫人のセンスのよさを感じることができる落ち着いた雰囲気が漂っている。

また蒋介石が亡くなった際のベッドや、入口付近には夫人の乗っていたキャデラックがあり、まさに往時の時代をリアルに感じることができるものも多く残されている。

広場の途中には、飲食できる喫茶店やお土産店などもあり、観光の休憩場所にもおすすめである。また館内は撮影禁止となっているので注意するようにしたい。

また日本人観光客は比較的少なく、地元台湾などの人達が多く訪れる場所である。入園料は無料で楽しむことができるのも魅力的であり、穴場な観光スポットとして、天気のよい日の散策にもおすすめである。

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