台北の観光スポット

「孔子廟」

孔子と言えば、今なお、その教えが本として出版される程後世の人々に多大な影響を与えた思想家として日本でも有名であり、東南アジア圏ではその孔子を祭った孔子廟が数多く存在している。

台湾にもいくつかの孔子廟があるが、誰もが一番と口をそろえて言うのは台北にある孔子廟である。台南にもあるようだが、台北の孔子廟は毎年、政府主催の催事が催されるなど政府からも最大の孔子廟として認められている様である。

孔子廟を一声で言えば豪華な中華式の建物といった具合であるが、1875年に建設が開始されてから、色々な事が起きている。完成までに10年の歳月が掛かっているが、完成してすぐに日清戦争が起き、日本政府の統治が開始された。

日本政府統治時代は孔子廟の敷地は学校として利用されており、日本軍の占拠当時に孔子廟の備品などが破壊されてしまった様である。 その後孔子廟復興の動きが起き始めた1920年代から復興が始まり、紆余曲折を経て1939年に現在の形の収まったのである。

孔子廟は非常に静かな場所であり、建物の雰囲気もあり、何かこう襟を正されるような思いになる。日本の神社や仏閣をお参りするような雰囲気に近いかもしれない。

柱の龍の彫刻や朱や青などの色とりどりの装飾の数々は中国らしい建築物と言える。建築物の他にも館内には古来の楽器を実際に体験できるコーナーやビデオコーナーなどもある。

ギフトショップではちょっとした小物なども変えるため是非覗いてみて頂きたい。ガイドブックにも載っている観光地ではあるが、あまり注目される事がないのか、観光客でごった返す事もなくゆっくりと見学できる。

孔子の事をあまり知らなくても漢字の成り立ちなども学ぶ事ができる台北孔子廟、一度足を運ばれてみてはいかがだろうか。

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