・気温・降水量 ・週間天気予報 ・服装・紫外線 ・台風 ・気象データ
グアムは典型的な海洋性亜熱帯気候帯に属する。若干ながら夏冬で気温が上下するが、年間を通じて気温の変化が少ないのが特徴である。
天気データによると、一年で最も暑いのは6月2日で、日中の平均最高気温は31℃であり、平均最低気温は26℃である。最も涼しいのが2月27日で、最高気温30℃、最低気温24℃である。冬でも日中は30℃近くなるので、グアムでは年間を通して海でマリンアクティビティが楽しめる。
グアムの年間平均降雨量は約2,500mmであり、これは世界的には多雨地帯に分類される日本列島の平均降水量の約1,750mmよりも多い。1年には乾季と雨季のシーズンがある。
雨季は6月〜10月である。降水量は台風が発生しやすい8〜10月に特に集中し、降水量の約半分はこの3ヶ月に集中している。
雨季と言っても、大抵はグアム周辺海域で発生した積乱雲が降らせるスコールで、短い時間の間だけザーッと降ってカラリとお天気になる、といった感じの空模様となる。
日本の梅雨のように連日雨が降り続くということはほとんどない。ただし、グアム周辺で熱帯性低気圧が発生すれば雨が降り続くこともある。
11月〜5月の乾季はスコールも少なくお天気な日が続く。乾季の中でも降雨が最も少ないのは4月だが、1日で全く降雨現象がない確率はわずか21%であり、乾季とはいっても一日のうち少しだけ小雨が降ったりすることは多い。
雨季には湿度が上がる。最も多湿なのは8月で、天気統計上、4分の3の確率で湿度が90%以上となるのでかなり蒸し暑く感じる。逆に最も乾燥するのは3月で、4分の3の確率で湿度は65%以下となり過ごしやすい。
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グアム滞在中の天気は何日目に何をするのかプランを立てるのに大きな影響を与えるので、旅行前に週間天気予報のサイトをチェックしておくのがよいだろう。しかし、各天気予報サイトの予報はそれぞれ他と一致していないことが多い。
これは、グアム近辺がほとんどが海で観測地点が限られており、少ないデータに基づいて予想を行っていて天気予報の精度が低いためである。
また、スコールなどの突発的な雨は局地的な積乱雲の発生によって引き起こされるため、何日も先のスコールの時間帯まで予測することは不可能に近い。
グアムの地元の人の感覚では、短時間でやんでしまう「スコール」は「雨天」には含まず、降り続く雨のみを「雨天」としているようである。よって、下記の天気予報サイトで雨を予報していても、現地のテレビ天気予報では晴れ、としていることもある。
日本気象協会、goo天気、エキサイト天気、ライブドア天気情報などは、比較的晴天寄りの天気予報をする傾向がある。
また、MSN天気予報、地球の歩き方、JAL天気予報、Yahoo Weather(英語)、Weather Underground(英語)は逆に雨天寄りの天気予報が多い。
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グアムの天気は年間の平均気温が約26度で変動が小さいので、冬でも夏服を持って行けばよい。湿気も高めで蒸し暑く、外にいる場合には薄着が基本である。
グアムの冷房の温度設定は日本よりもかなり低めである。ホテルやバス、レストランなどでは外と中の温度差は激しい。
女性ならバッグに入れておきたいのがストールである。クーラーの風が寒いときにさっと肩にかけられるので、ワンピースなどに合わせやすいカラーを選択しておこう。
また、グアムの紫外線量は日本と比べてかなり高い。これは低緯度になるほど太陽光線が真上から差し込むため、紫外線が大気を通る距離が短くなり吸収されにくいためである。
冬の方が気温は低いが、乾季に当たるために雲量が少なく油断は禁物。最も晴天となる4月12日は雲量が全天の2/3以下となる確率は66%となる。なお、最も雲が多いのは雨季の8月20日で、雲量が全天の1/3以上となる確率は77%。
日焼け止めをきちんとしておかないと簡単にやけど状態になってしまう。また、小さい子供には、日射病対策のために帽子をかぶせたりしておいたり、水分補給のための水を持ち歩いた方がよいだろう。
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低気圧の発生地域でもある低緯度地方のグアムでは、成長していない小さな台風が1年中発生している。また、日本のような明確な台風のシーズンがないのも特徴で、7〜10月に比較的多いが乾季に台風が訪れることもある。
ほとんどの台風は成長する前にグアムを通過してしまうので、発達した台風が上陸することはあまりないのがグアムの天気の特徴である。
しかし、数年に一度、大型台風の被害を受けることがある。2002年の大型台風「ポンソナ」の最大風速は64m/秒以上で、グアム全土の電気、水道などのライフラインを破壊した。
台風はコンディションT〜Wという数字でTVニュースなどのメディアで報じられ、ホテルのロビーなどにも掲示される。コンディションUになると公共の施設や企業はクローズする。さらにコンディションTになると、車での通行や外出も制限される。
また、強風が吹くと、飛行機の離発着ができずに欠航となってしまうことがある。強風でも滑走路に正対していれば問題ないが、横風が強い天気になると運用規定により離着陸が認められないのである。
グアム国際空港の滑走路は北東−南西の方角に伸びている。すなわち、グアム国際空港の気象通報で、風向が北西ないし南東寄りで13m/秒以上になっていると欠航の可能性が高い。
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以下の気象データはグアム国際空港で観測された1974年から2011年までのデータに基づいているものである。これより古いデータは入手不可能か信頼性が低いものとなっている。観測点の半径40kmは、89%の海と11%の森が占める地形となっている。
一年を通して、気温は24度から31度まで変動する。23度以下や32度以上になることはほとんどない。
一年で気温が高い時期は5月13日から7月1日で、日中の平均最高気温は31度以上となる天気である。一年で最も暑いのは6月2日で、平均最高気温は31度で平均最低気温も26度なる。
逆に気温が低い時期は12月24日から3月8日であり、日中最高気温は30℃を下回る。一年で最も寒いのは2月27日で、平均最低気温は24℃、最高気温は30℃である。
日照時間の変動は一年を通して小さく、12時間から±48分以内となっている。日照時間が最も短いのは12月21日で11時間13分間である。逆に最も長いのは6月20日で12時間48分間である。
日の出が最も早いのは5月25日の5時56分で、最も遅いのは1月24日の6時52分である。日の入りが最も早いのは11月13日の17時47分で、最も遅いのは7月3日で18時49分である。
雲量は、一年間で最も少ないのが4月12日の全天の53%の雲量で、最も多いのが8月20日の87%である。比較的晴天が続く時期は11月3日から始まる。雲の多い時期は6月25日から始まる。
一年で最も晴天の4月12日は、雲量が全天の2/3以下の確率が66%で、2/3以上は34%である。一年で最も雲の多い8月20日は、雲量が全天の1/3以上の確率が77%で、1/3以下は22%である。
グアムで降水が観測される確率は、最も高いのは8月25日で93%である。最も低いのは4月12日で79%である。
降雨の強さを弱い順から@、A、Bおよび雷雨の4種類に分類した。なお、1日のうち複数の強さが観測された場合は、強い方に分類されている降雨があった日とカウントしている。
@の降雨強度は降雨があった日全体の37%であった。@は4月17日近辺に多く、42%の確率で観測された。Aは降雨があった日全体の33%であった。Aの雨は12月18日近辺に多く、32%の確率で観測された。
雷雨は降雨があった日全体の20%であった。雷雨は9月8日近辺に多く、37%の確率で観測された。
5月13日から6月1日までの暑い時期に、1日の間に降雨がある確率は85%である。降雨があった日で最も多かったのは@で39%、次いでAが35%、雷雨が16%、Bが9%である。
12月24日から4月8日までの比較的涼しい時期に、1日の間に降雨がある確率は83%である。降雨があった日で最も多かったのは@で47%、Aが37%、Bが9%、雷雨が7%である。
湿度は一年を通して60%から93%まで変動し、51%以下や98%以上になることはほとんどない天気である。
空気が最も乾燥するのは3月20日で、4分の3の確率で湿度は64%以下となる。最も多湿なのは8月21日で、4分の3の確率で91%以上となる。
一年を通して露点は20℃から26℃まで変動し、18℃以下や26℃以上になることはほどんどない天気である。
露点は湿度よりも体感的な蒸し暑さを計るのに適した天気の指標である。汗が肌から蒸発することによって体を冷やす度合いは露点との関係が深いからである。露点が低いと乾燥しているように感じ、高いと蒸し暑く感じる。
一年を通して風速は0m/sから8m/sまで変動する。11m/sを超えることはほとんどない天気である。風速が最も強まるのは12月13日近辺であり、平均風速5m/sで最大風速8m/s程度となる。風速が最も弱まるのは9月12日近辺であり、平均風速3m/sで最大風速は6m/sである。
風向を八方向に分類したとき、最も多いのは東で49%、次いで北東21%、南東10%、南5%、北4%、最も少ないのは北西、南西、西で2%である。
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