通常アメリカに渡航する際はESTA(電子渡航認証システム)が必要である。しかし、グアムの滞在日数が45日以内かつグアムからアメリカ本土・ハワイへの旅行予定がない場合は「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」が適用されるため、ESTAの申請は不要である。
グアムの入国するには、パスポートの残存有効期間が帰国日まで残っていることが条件となっている。滞在中に期限切れになってしまう場合は入国できないので注意。
なお、滞在日数が45日を越えるか、グアムからアメリカ本土・ハワイへの旅行予定がある場合はESTAの申請が必要となる。また、滞在日数が90日を越えるとESTAではなくビザが必要となる。
詳細な条件は米国大使館のHP、グアム政府観光局のHPに記載されている。
ビザ免除プログラム適用者に必要な2つの入国書類は機内で配られる。I-94とI-736である。これらに英文で記入する。この2つは入国審査で提出するものである。
なお、I-94の下部は出国カードになっており、入国審査が終わるとパスポートに留めて返却されるので、帰国するまで失くさないように。
税関申告書も機内で配られ、これは全員に必要である。家族旅行の場合は代表者が家族分をまとめて1枚に記入すればよい。こちらも英文で記入する。こちらは預かり荷物を受け取るバゲージクレームエリアの出口で係官に渡す。
グアム国際空港に到着したら、まず入国審査(Immigration)を受ける。自分の順番が着たら、入国審査官にパスポートと2枚の入国書類を提示する。ツアーの場合でも、家族連れ以外は一人ずつ順番に行われる。
なお、入国審査ブースには指紋採取と顔写真撮影の機材が設置されているが、15日以内の滞在でI-94とI-736の2種類の書類を提出した場合は、指紋採取と顔写真撮影は免除される。
係員から聞かれる質問は、現地での滞在期間、旅行の目的などである。ほとんどの審査官は簡単な日本語は話せる。
質問が終わると、審査官はパスポートに入国スタンプを押し、出国記録カード(入国カードの半券)を付けて返してくれる。これはグアム出国時に必要なので、帰国日まで失くさないように。
入国審査が終わったら、Baggage Claim(荷物受け取り場)の表示に従い、エスカレーターで地下1階に降りる。
自分のフライトナンバーが表示されているターンテーブルに行き、日本の空港で預けた荷物をピックアップする。荷物が見つかったら税関(Custom)の審査台へ運ぶ。
税関で提示するのは、パスポートと機内で配られた税関申告書である。係員が申告書にスタンプを押してくれるので、出口で別の係員に提出すれば入国手続きは全て完了である。
グアム出国時は、まず1階の利用航空会社のチェックインカウンターでチェックインする。パスポートと航空券、アメリカの出国カード(入国時にパスポートに付けられた半券)を提示し、貨物室に預ける荷物を渡す。
なお、アメリカ発の預け荷物は、テロ対策のために当局により持ち主のいないところで開けて検査される場合がある。このとき鍵をかけていると壊されてしまうので、施錠しない方がよい。
出国手続きは航空会社の係員によって行われ、出国カードが回収される。パスポートと搭乗券(Boarding Pass)、荷物引換証(Claim Tag)を受け取り、2階へ向かう。
2階にはセキュリティーチェックポイントがあるが、この前に係員がいるのでパスポートを見せる。グアムには他の国にあるような出国のイミグレーションのブースがなく、手続きとしてはこの係員がパスポートと顔を照合するのみである。
セキュリティーチェックポイントで手荷物検査とボディーチェックを受ける。セキュリティーを通ったら搭乗券に書かれた搭乗口に向かい、アナウンスを待って機内に乗り込む。
機内では日本入国時に必要な「携帯品・別送品申告書」が配布される。この書類は機内で受け取りそこなっても、日本の空港の税関に備え付けられている。
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