戦時中、米海兵隊が上陸した地点でもある「太平洋戦争国立歴史公園アサンビーチ」の内陸側はニミッツヒルという小高い丘になっており、ここには展望台が設置されている。
この展望台から見える景色が絶景と評判である。ちなみに左側の陸地が「オロテ半島」であり、右側の陸地がガブラス島、その間に見える港がアプラ港である。
太平洋戦争中、米軍がアサンビーチに上陸した日の夜、日本軍はこの丘から夜襲をかけた。米軍は日本軍の攻撃を退け、翌日にこの丘に戦車と共に進軍した。説明板には米兵が丘を目指して進撃する様子の写真が展示されている。
展望台には当時の様子を描いたレリーフが飾られている。
また、ここでは毎年アサンビーチの上陸作戦で戦没された方に対する慰霊として毎年終戦記念日になると献花式が行われる事でも有名である。
ここにはいくつか慰霊碑がある。グアムにおける戦闘で死んだ兵隊の名前が入った慰霊碑。そして真珠湾戦争で亡くなった兵隊の慰霊碑もある。日本軍の侵攻のレリーフ。そしてアメリカ軍による解放のレリーフもある。
決してどちらかに寄る事無く中立の立場でレリーフなどが建てられている事は我々日本人としては、感謝したいものである。
多数の人が訪れる場所ではこのように中立の視点に立つというのはとても重要な事だ。戦争によって傷を負った人達にとっては相手国が憎いという感じるのは仕方がないが、戦争を知らない世代には感情を抜きにして事実だけを伝える事が歴史を伝えるという事である。
この場所のように日本軍の侵攻があり、アメリカ軍の解放があったと史実に基づき事実だけを伝えているというのは戦争を後世に伝える施設としてはあるべき姿であると感じる。グアムを訪れた際には、自らの目でどのような戦争だったのかを感じてもらいたい。
「アデラップ岬」で1号線から6号線を左折(南へ)する。
交差点から5kmほど行った右手に「展望台」がある。
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