グアムの観光スポット

「ガアンポイントビーチパーク」

アサン湾ともう一つ米海兵隊が上陸作戦を決行した所がある。それが、アガット湾である。60年以上前に米海兵隊と日本軍による激しい戦闘が行われたアガットビーチは現在、太平洋戦争国立歴史公園として整備されている。

誰にでも開かれた場所となっている為、観光地として訪れる事が出来る。ただし、実際に行っていただければ分かるが、何か特別な物がある訳でも無く、一見するとヤシの木があるだけの広いスポットだと思ってしまう。

この何も内容な所が戦時中の上陸地点としては最適だったのかもしれない。とはいえ、公園内を少し歩くと戦時中の物に出会う事が出来る。20センチ曲射砲だ。これは上陸してくる米海兵隊に向けて日本軍が設置した大砲になる。

ただ、人に向けて打つというよりは上陸艇に対して打っていたものと考えられる。当時日本軍はビーチの対にある小高い山の上から監視しており、対して米海兵隊は特に遮る物が無いという状態での上陸作戦では多数の戦死者が出たものと考えられる。

そのような戦時中の激しさも今では日本軍の大砲やトーチカ、案内板などに見られる程度で、公園内は非常に穏やかである。何も知らない人が行けば、ここが戦時中に激戦地だったとは思わないだろう。

今では実際に戦地に行かれた方は少なくなってきているが、毎年、何名かはこの地を訪れる人が居るそうである。グアム戦線に参加され、実際にこの上陸作戦に従事した方も居るとの事。

傍から見るとただの広い場所なのではあるが、この場所で亡くなった方も多数おられる。グアムという観光地とはいえ、このような場所で騒ぐのは控えた方が良いだろう。

穏やかな波の音に耳を傾け、今の平和を享受出来ているのはあの当時に頑張ってくれた方々のおかげという事を胸に刻みつつ、黙とうをささげるのが良いだろう。

「ガアンポイントビーチパーク」の場所

アサンから1号線を南東に進み、「オロテ半島」付近で2A号線に入る。

内陸の2A号線を2kmほど南東に道なりに進むと、直進の細い道と左にカーブしていく太い道とに分岐する。

分岐する太い道の方を道なりに左にカーブしていくと再び海岸沿いの道となるが、これは2号線である。

アガットの町付近の2号線沿いに「ガアン・ポイント・ビーチパーク」の入口が見えてくる。

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