グアムには太平洋戦争に関連した観光スポットや史跡などがいくつかあるが、太平洋戦争国立歴史公園アサンビーチもその一つである。歴史公園とアサンビーチの両方を合わせて紹介したいと思う。
太平洋戦争国立歴史公園は戦時中の米軍の作戦の一つであるグアム奪還作戦にて米海兵隊が上陸したポイント、通称ガーンポイントを整備して出来たアサン海岸沿いにある公園である。
この公園の中にはアサン周辺の歴史や上陸時の様子などを伝える案内板や記念碑があり、それを読む事で当時の様子を追体験する事が出来る様になっている。
アサンの尾根には日本軍のトーチカ(敵の攻撃から身を守りつつ射撃するコンクリート製の構築物)や洞穴が遺されている。日本軍は必死で米軍の上陸を食い止めようとしたが、防衛線はわずか1日で崩壊した。
このような様子から戦時中の激しさというものが伝わってくると思う。また付近には太平洋博物館があり、案内板よりも詳細に当時の事が紹介されていたり、遺品などが飾られているため、戦争を知らない私達のような世代も一見の価値がある。
こういった戦争の激しさを伝える公園内とはうって変わってアサンビーチはヤシの木が立ち並ぶ白い砂浜が綺麗な浜辺となっており、観光客や地元の人で賑わっている。
ただ、この美しいアサンビーチも当時は米海兵隊の上陸にはうってつけのポイントであり、勿論日本軍もそれを分かっていた為、迎え撃つという熾烈な場所であった。それが戦後60年を経てこのような景観に変わった事は少し感慨深い気持ちになる事だろう。
この観光スポットは是非、そういった戦争の様子を学んだ上でビーチを見て頂きたい。そうする事によって今享受出来ている幸せについて考える事が出来る事だろう。
タモン地区から1号線を南西へ。
「アデラップ岬」を過ぎて2kmほどの右手側(海岸側)に「公園」の入口がある。
「公園」の入口から左手の尾根のふもとに獣道があり、そこからアサンの尾根へ登っていくことができる。尾根にはトーチカなどが遺されている。
斜面はかなり急なので注意が必要である。
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