イースター島にモアイのような石の彫刻物があるように、グアム島にも面白い物がある。
「スペイン広場」のすぐ南側に「ラッテストーン公園」という公園がある。ここにはいくつかのラッテストーンがある。ラッテストーンとはハリギと呼ばれる柱の上にタサという臼のような形をした石が乗せられた物になる。
説明だけだと分かりづらいが、コケシ状の石柱と言えばイメージしやすいかもしれない。グアム島南部のフィナ湖で発掘されたものがここに移設されている。
ラッテストーン公園には高さ1.5mほどのラッテストーンが12本ある。テニアン島には高さ5mに及ぶ巨大な物まである。なぜ、このような物が存在しているのかは古代チャモロ文明が途絶えてしまった今では分からない。
ただ、宗教に使われていたという説や、建築物の土台だったという説、古代チャモロ人の墓石だったという説が現在の主な説のようである。
グアムを訪れる観光客にとっては首都であるハガニャにあるという事もあり、訪れやすい観光スポットの一つとなっているラッテストーン公園だが、現地の人はある理由からこのラッテストーン公園に訪れようとはしない。
その理由とは現地の人にとってラッテストーンはタオタオモナ(先住民のお化け)が宿っており、ラッテストーンの周りで、大きな声や音を出してしまうとタオタオモナを怒らせてしまい、呪われてしまうのだそうだ。一見ばからしいが、この迷信を信じている現地人は多い。
観光客にとっては気兼ねなく訪れる事が出来る事もあり、多くの人がラッテストーンを一目見ようとここを訪れている。また、近くには日本軍が掘った防空壕もあるため日本人はぜひ訪れるのが良いだろう。
海ばかりではなくこういった古代文明のロマンスに触れてみるのもグアムの楽しみ方の一つと言えるかもしれない。
タモン地区からは1号線をハガニア方面へ。
ハガニアのロータリー(大酋長キプハの像)で左折し、4号線へ入る。
ロータリーから500mほどのところにある33号線を右折する。
200mほどでT字路があるが、ここの角(左前)にラッテストーンがある。
ラッテストーンから100mほど行った左手に「防空壕」が遺されている。
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