パリの観光スポット

「モンマルトル」

日本ではハリウッド映画ほどフランス映画は有名ではないが、中には日本でヒットした映画もある。その一つが「アメリ」だろう。フランス映画独特の視点、そして綺麗なパリの街並みで女性を中心にヒットした映画だ。

モンマルトルはそのアメリの舞台としてたくさんの観光客で賑わっている。特にモンマルトルの丘はパリ市内で一番高い丘であり、パリ市内を一望する事ができる。

モンマルトルは元々芸術家の街として有名であった。19世紀半ばからたくさんの芸術家がモンマルトルに滞在し、かのピカソも安アパートで数々の名画を生み出していった。ところが、第一次世界大戦の直前から急速に観光地化が進んでしまい、それを嫌った芸術家がモンパルナスへと移住していった。

芸術家たちが去ってから久しいモンマルトルだが、数多くの有名な芸術家達はモンマルトル墓地に埋葬されている。

モンマルトル一帯は歴史地区に指定されているため、最低限の開発しか行われていない。市内では芸術の街だった名残を数多く見つける事ができるだろう。

そのため、サン クレール寺院などの歴史的に価値のある観光地もここにある。もし、サン クレール寺院に行くのであれば、丘の南麓にケーブルカーがあり、それを利用して行くのが良いだろう。

「アメリ」のロケ地巡り、ピカソや有名芸術家の足跡巡り、景色を眺める為に登るなど、モンマルトルは様々な観光ができる。モンマルトル中心は観光客が多い為、比較的治安は良いが、バルベ地区はアフリカ系移民が数多く滞在しているため、少し治安が悪い。

近年の社会情勢を考えると極力立ち寄らない方が良いだろう。個人的にはモンマルトルの丘から見るパリ市内はパリで見る事ができる景色の中でも屈指の絶景だと思う。それを見るだけにモンマルトルに行く価値は絶対にあると言える。

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